年金と失業手当どっちとも受け取るワザ

【年金と基本手当の関係】
現在60歳以上の方には特別老齢厚生年金を受け取ることが出来ます(男性は61歳から)。
年金を受け取りながら、失業手当(基本手当)を同時に受け取ることは可能でしょうか?

基本的には、ハローワークで求職の申込みを行った日の属する月の翌月から、
失業給付の受給期間が経過した日の属する月まで、年金が全額支給停止されます。

【過去の場合】
平成10年3月までは、両方受け取ることができました。
現役時代のお給料よりも両方の受取額のほうが多い、 という場合もありました。
本来、年金は老後の生活の安定のための支給で、
失業手当は、就職をしたい意思と能力がある、求職のための支給ですから、
意味合いが正反対ですから、両方受け取れることには矛盾が生じます。

【どちらかを選ぶ必要】
基本手当を受ける手続きをすると、年金はストップされますから、ハローワークに手続きに行く前に、
60歳以上65歳未満の方は、年金か失業手当のどちらかを選ぶ必要があります。
支給日数は、退職理由と雇用保険の加入期間によって違います。
定年退職の場合は一般に自分の都合で辞めたときと同じ扱いで、最大150日です。
会社の倒産や解雇などの場合は、年齢によって異なり、60歳以上65歳未満だと最大240日になります。
また、再就職の意思が無い方は、基本手当を受給することはできません。
失業の状態であるということが、絶対条件だということを覚えておきましょう。

【65歳以上の場合】
65歳以降に退職する場合は、雇用保険から支給される失業保険(基本手当)ではありません。
一時金(正式には高年齢求職者給付金)というものになります。
基本手当なら上記で書いた日数ですが、高年齢求職者給付金の場合は50日分しか受け取れません。
つまり、両方受け取れますが、受け取れる金額はとても少なくなります。

【裏ワザ】
「基本手当」になるのか、「高年齢求職者給付金」になるかは離職の日(退職日の翌日)で決まります。
離職の日が65歳未満であれば、受け取る時に65歳になっていたとしても、
失業の状態である等要件を満たせば「基本手当」を受け取ることができます。
65歳以降に受け取る年金は基本手当との調整がありませんので、
基本手当と年金を両方受け取ることが可能となります。

この場合、退職金などでデメリットも考えられますし、失業の状態であることが前提ですので、 理屈では両方受け取れるとしても、それがメリットになるか十分に調べる必要があるでしょう。